住宅ローンのボーナス払いを選択している割合

新型コロナウイルスの感染拡大は収まることのないまま、2020年の冬を迎えようとしています。日本経済に与える悪影響をも非常に大きくなっており、大手であっても冬のボーナスが減額される企業が増えるのは間違いの無いところでしょう。

そんな状況下で、「新型コロナウイルスによる住宅ローンボーナス返済への影響」に関するアンケート調査をもとにした記事がありました。この調査がおこなわれたのは2020年6月17日から22日までなので、現在は更に状況が悪化している可能性もあるものの、ある程度の参考にはなるでしょう。

住宅ローン利用者の約4割が「ボーナス払い」を選択、コロナでボーナス減少「後悔」も(MONEYzine)

この調査によれば、住宅ローン利用者の37.7%がボーナス払いを選択しているとのことです。その理由は、「毎月の返済額を減らしたかったから」が60.5%で最も多くなっています。

たしかに、住宅ローンのボーナス払いを選択すれば、月々の返済額を大きく減らすことも可能ですが、それができるのは今後もずっとボーナスが減額されることなく支給され続けるのが前提です。たとえば、35年の住宅ローンを組むとして、ボーナスが変わらず出続けると考えるのは、今の時代においては非常に危険な考えでしょう。

新型コロナウイルスの感染拡大による企業の業績悪化は、誰にとっても予測不能だったというのは事実です。しかし、それ以前の問題として、終身雇用制度が崩れつつある現代において、多くの人にとって35年後も同じ会社に勤めている可能性は高くないはずです。

住宅ローンのボーナス払いというのは、当たり前の話しですが、今後もずっと変わらずにボーナスを貰えることを前提として選択するものです。住宅ローンを支払いつつも、余裕をもって貯金ができるような家計状況であるなら話は別として、ボーナスが支給されなければボーナス払いも出来ないという人も多いです。

記事によれば、30代の28.4%が「ボーナス払いにしたことを後悔している」と回答しています。40代、50代に比べて後悔している人の割合が突出して高いのは、若い世代ほど収入が不安定になる可能性が高く、ボーナス払いが大きな負担になる可能性も高いということの表れかもしれません。

これから住宅ローンを組もうと考えている方は、ボーナス払いを選択しなければ月々の支払いが苦しいという場合には、希望する借入額が大きすぎるのだと考えるべきでしょう。

記事では、住宅ローンを組む人の75%は返済期間を35年としているとのことです。返済期間35年で、ボーナス払いを利用して、本当に最後まで返し続けることができるのか冷静に考える必要があります。

すでにボーナス払いを利用していて今後の返済が心配だという方は、住宅ローンの支払い変更などを早めに検討すべきです。当ブログの以前の記事(住宅ローンのボーナス払いで破綻しないために)も参考にしてください。

支払方法の変更をしても、住宅ローンの支払いが困難であるという場合で、住宅ローン以外にも借入があるというときには、個人再生による債務整理が利用できるかもしれません。

2020年の秋になり、当事務所でも個人再生の相談が急増しています。相談や対策を開始するのは、住宅ローンの支払いが遅れだしてからでは遅いです。当事務所でも相談を受け付けていますので、事前にご予約のうえご相談にお越しください。

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