千葉県松戸市の司法書士高島です。今回は司法書士業務とは関係のないお話しとなりますが、2023年3月5日に開催された東京マラソン2023を走ってまいりました。

私は、2022年3月6日開催の東京マラソン2021にも出走していますので、2年連続2回目の東京マラソンです(フルマラソンを走るの自体も2回目でした)。

今年も事前に2回の抗原検査が義務づけられており、また、スタート直前までのマスク着用が求められていたりはしたものの、海外から参加の外国人ランナーも多く、参加者数はコロナ禍前と同水準に戻されての開催となりました。

観戦の自粛も求められていなかったので、沿道で応援している人も多く大声援のなかを走ることができました。私は走るのに必死で雰囲気を楽しむ余裕はあまりなかったのですが、周囲はお祭りのように楽しむ人でいっぱいでした。

走っている最中に、折り返してきたトップランナーとすれ違う地点があるのも、東京マラソンを走る楽しみの一つです。トップランナー達に向けられる声援を一緒に浴びながら、自分自身も全力で走ることができたのは、忘れられない素晴らしいひとときでした。

さて、最初に書いたとおり、私が東京マラソンを走るのは2回目だったのですが、抽選に申し込んだのも2回目でした。

フルマラソンを走るのは1度でじゅうぶんという気持ちもあったのが、まさかの2回連続当選となってしまったため、2回目のチャレンジをしようと決意した次第です。

当選発表があったのは2022年10月だったので、どうせ走るならば前回の記録を超えたいと考え、それからの5ヶ月間は真剣に練習に励みました(前回のお話しは、東京マラソン2021を完走しましたで書いています)。

単独での30キロ走を2回実施したほかにも、ハーフマラソン程度の距離は10回以上走っています。さらに、ハーフマラソンの大会にも1度出場しました。もともとこの数年は毎月200キロを目標に走っていたのですが、大会に向けてさらに追い込んだのです。

ただ、年齢のせいもあるのでしょうが、少し無理をするとすぐにどこか故障してしまうのが悩ましいところでもあります。そんなわけで、自分の体と相談しながらではあったものの、できる限りの準備をして本番を迎えることができました。

結果としては、前回の記録を大きく超える3時間34分45秒(ネットタイム)でゴールすることができました。密かに狙っていたサブ3.5(3時間30分未満)は無理だったものの、現時点でのベストを尽くせたと思っています。

フルマラソンには「30キロの壁」があるとよく言われます。30キロまでは調子よく走っていても、30キロを超えたあたりで突然足が動かなくなったりするわけです。

これは人の生理的な構造などによるところであるはずなので、気合いではどうにもなりません。体内に蓄えられているエネルギーがこのあたりで枯渇してしまうのです。

事前の準備に加え、走る前や、走っている最中の栄養補給などによりある程度は回避できるとしても、最初から最後まで同じ調子で走るというのは困難です。

私の場合もやはり例外ではなく、30キロ過ぎでかなり辛くなってきました。それまでは楽しく調子よく走っていたのが、突然辛く苦しくなってくるのです。とりあえず体は前に進むものの、足の各所がつりそうだし、それよりも精神的に非常にキツくなってきます。

前回もそうでしたが、35キロを過ぎたあたりからは、もう走るのを止めてしまおうかと思うくらいの気持ちにもなってきます。「走れるんだけど、この辺りでもう良いかな」というようなおかしな精神状況です。

それでも、周りの人に負けてたまるかと、何とか気持ちを奮い立たせて走り続け、結局は大幅なペースダウンも、足がつることもなく無事にゴールすることができました。

ラスト5キロの辛さを思い出すと、決して楽しかったとは言い切れません。その一方では、本当に自分の限界まで力を出し尽くすことができたのかという後悔も残ります。

最初に走ったフルマラソンでは、完走できたことだけで満足でした。しかし、2回目となる今回は物足りなさが残ったりもしています。そうして、マラソンの魔力から抜け出せなくなっていくのかもしれません。

私がフルマラソンを最初に走ったのは50歳を過ぎてからですが、まだまだ記録を伸ばしていくことができると思っています。生涯続けられる趣味として今後も走り続けるつもりです。

ただ、東京マラソンにもう一度当選したとしたら、今度はゆっくりと楽しみながら走ってみたいと思っています。今回は時間のことばかり考えていて、周りの景色や声援を楽しむ余裕もぜんぜんなかったので。