ウェブサイトからの新規お問い合わせが減ってしまったときは、空いている時間の全てを注ぎ込んで、徹底的にウェブサイトの更新をおこなうようにしています。
ネット集客の場合、お問い合わせの増減はどうしても生じるものであり、その波を自分でコントロールすることは不可能でしょう。
しかし、暇な時間を使ってウェブサイトの更新をすることで、自サイトを強化することができますし、作業に没頭しているうちにまたお問い合わせは復活していくものです。
それを何年もひたすら繰り返していくうちに、どんどんウェブサイトが強化されていき、集客力がさらに高まっていくわけです。
これ以降のお話は、ある程度のページ数とアクセスが得られているサイトであることが前提となりますが、SEO対策による集客を長年継続するには必須だといえます。
ウェブサイトが出来上がって、一度は集客が出来るようになったとしても、そのまま放置していれば集客力を維持することは困難です。
自分でウェブサイトのSEO対策をおこなうならば、 Google Search Console の利用は必須です。
私もそれほど使いこなせているわけではありませんが、Search Console の「検索パフォーマンス」のページからは非常に役立つ情報が得られます。
まず、「クエリ」からは、サイトへの訪問者が使用した、検索クエリ、クリック数、表示回数が確認できます。
下のスクリーンショットは、高島司法書士事務所(千葉県松戸市)の旧メインサイト(https://office-takashima.com/)についての、実際の Search Console の画面です。
上位5位までのうち、「遺産相続 息子死亡 嫁」、「子供が相続放棄した場合 配偶者」、「配偶者が亡くなったら 独身」は、過去に書いていたブログ記事がヒットしています。
これは、司法書士への相談を希望しているというよりは、法律に関する知識や情報を得ようとする方によるアクセスでしょう。
また、「数次相続 登記原因」、「所有権保存 相続」は、一般の方が検索しているのか、同業者(または隣接士業)の方なのかは分かりません。
いずれにしても、松戸の高島司法書士事務所へのご相談予約につながる可能性は低そうです。
それでも、どんなキーワードで検索されているのかが分かれば、記事を修正することによって、当事務所へのご相談に繋げることが出来るかもしれません。
私が、「クエリ」よりも重視しているのは、「ページ」の項目です。下のスクリーンショット画面には、過去3ヶ月間の上位5位までのページが表示されています。
こちらは、どのページが何回クリックされているかが分かります。1位の「配偶者の死亡により姻族関係は終了するのか」は随分昔に書いた記事ですが、近年は「死後離婚」とのキーワードが話題になっていることなどにより、今になってアクセスが多くなっているのでしょうか。
あくまでもブログのネタとして情報提供のために書いたものであり、司法書士業務に直接つながるものではありませんが、3ヶ月で2100ものアクセスがあるページを無駄にしたくはありませんから、最近になって記事内容に少し修正を加えました。
さらに、「相続手続きのご相談」という項目を加えることで、司法書士業務についてのアピールが出来るようにしました。すぐに成果が出ることはないとしても、1ヶ月で700以上の閲覧数があるのですから、数件でもお問い合わせにつながるかもしれません。
ところで、SearchConsole の「ページ」の項目で、表示されているページをクリックすると、そのページについての検索クエリを見ることが出来ます。
上位を見ると、「配偶者が亡くなったら 独身」、「配偶者 死別」、「死別 夫婦」と並んでおり、やはり、このページが司法書士事務所の集客に役立つ可能性は低そうです。
しかしながら、現在アクセスの多いページと、その検索クエリを確認できることにより、既存のページについての修正作業を進めていくのにあたり、大変役に立つ情報を得ることが可能となります。
多数のウェブベージやブログ記事を作成しても、実際にアクセスを集めているのはそのごく一部であるのが通常です。そこで、まずはよく見られているページの更新を進めることで、そのページからお問い合わせを得られるようにします。
また、検索クエリを確認することで、その記事を見ている人がどんな情報を欲しているかを知ることが出来るので、それに対応して記事の内容に修正を加えることもあります。
新しい記事を追加することも必要ですが、ある程度のページ作成をおこなったら、後は上記のようにメンテナンス作業をしていくことも重要です。それを続けていくことによって、サイトはどんどん強くなっていくわけです。
そんな感じで更新作業に励んできた成果か、ここのところ新規お問い合わせも復調傾向にあるようです。相続登記についてのご相談予約もここのところ立て続けに入っています。
検索順位についても、「相続登記 松戸市」などのキーワードで相続登記(不動産の名義変更)のページが4位、「司法書士 松戸」では松戸市の高島司法書士事務所が3位に入るなど、だいぶ戻りつつあります。
ネット集客はもう無理かと思いそうになることもありますが、諦めなければ絶対に回復すると信じて、もうしばらく頑張っていきたいと考えております。あと5年はこのまま出来たとしても、その頃にはネット集客も今とはまったく違うものになっていそうですが。