当事務所の所在する千葉県では、2020年4月に出された緊急事態宣言が5月末まで延長されています。これにより外出自粛の要請も今月末まで続くこととなり、司法書士事務所の経営にも大きな影響が出ていることと思われます。
当事務所に関していえば、幸いにも4月初め頃までに多くのご依頼をいただいていたため、4月までは前年並みの売上を維持しております。しかしながら、緊急事態宣言の後はいったん新規お問い合わせが途絶え、5月の連休が明けてから少しずつ新規ご依頼が入り出しているというような状況です。
このブログなどをご覧いただいてる方はご存じかと思いますが、当司法書士事務所への新規ご依頼は2002年の事務所開業時から一貫して、そのほとんどがウェブサイト経由となっております。
不動産業者や銀行などからの継続的な依頼はまったく無いため、ウェブサイト経由での新規ご依頼が途絶えると、事務所の売り上げも無くなってしまうわけです。
そんなやり方でよくも20年近く営業してきたものだと我ながら思いますが、今回の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今後の事務所経営に大いなる不安を抱いている次第です。
ただし、新規のご依頼が減少しているのは当事務所だけでは無く、不動産の決済業務を数多く取り扱っているような司法書士事務所についても、大幅な売上の減少に見舞われているところもあるでしょう。
現在の状況下においては、不動産の決済についても当然のことながら平時よりも件数が少なくなっています。そして、外出自粛の要請が解かれたとしても、それ以前の状態にいつ回復していくか全く先が見えていません。
そうであれば、当事務所のようなやり方をしている司法書士の方がまだマシかと思ったりもします。しかし、現状において新規ご依頼が激減しているのは事実であり、本当に以前の状況まで回復するのか非常に不安を感じるところです。
これまでは、不思議なことに月々の売上高は何年にもわたってそれほど大きな変動がありません。多少の変動はあるとしても、月間の売上が前月の倍になったり半分になったりするようなことは無いわけです。
そして、年間の売上についても、極端な変動は無い状況が続いてきました。ネット経由での単発のご依頼ばかりの当事務所が、そのような経営を続けて来られたのは奇跡的なことでありますが、その奇跡がずっと続いていたということです。
それが、全く予想もしていなかった外的要因により、事務所経営が大きく揺るがされるかもしれない状況となっています。
などといろいろ書いてきましたが、いくら考えても今後のことは分かりません。経済活動がコロナ以前に戻れば、事務所の売り上げも戻るのかもしれませんが、そうならないかもしれません。
それでも今後を占うための1つの材料になるのは、事務所ウェブサイトへのアクセス状況だと考えます。
下のスクリーンショット画面は当ウェブサイトへの、2020年4月1日から5月12日までのアクセス数(ユーザー数)です。4月後半から連休にかけてはかなりアクセス数が減少していますが、5月第2週に入り回復傾向にあるようです。
ご相談についても、この数日で相続放棄のご依頼が立て続けに入るなどしています。対面による相談業務をおこなうことについてはまだ不安を拭えない状況ですが、ある程度は覚悟を決めてやっていくしか無いと考えています。
それでも、実際に今後どの程度の新規ご相談が入ってくるかは不安なのですが、今できることを着実にこなしていくしかありません。ここのところ身が入っていなかった、ウェブサイトの更新作業やSEO対策にもまた本腰を入れて取り組んでいくつもりです。