司法書士事務所がインターネット(ウェブサイト、ブログ等)による集客をおこなおうとする場合、現在最も力を入れている事務所が多いのは相続関連業務でしょう。
多くの司法書士にとって、相続関連業務で最もありがたいのは相続登記でしょうが、家庭裁判所への相続放棄申述を積極的に取り扱っている司法書士も増えているようです。
とくに熟慮期間内の単純な相続放棄であれば、上手く行かずに却下されてしまうような心配はほとんどありませんし、大量に集客し処理することができれば貴重な収益源になります。
当事務所ではだいぶ前から相続放棄業務に力を入れており、相続放棄専門のウェブサイトを開設するなどしてまいりました。
このサイト(相続放棄の相談室)への最近のアクセス状況は、下のスクリーンショット画面の通りであり、例えば2019年12月12日のユーザー数は449とそれなりの数字になっています。
けれども、Googleで「相続放棄」と検索してみれば分かるように、検索結果の最初の方には有料広告(Google AdSense)がずらっと表示されます。
この広告はクリックされるごとにGoogleに対して料金を支払うものであり、相続放棄などのキーワードではかなりの広告費用がかかるはずですから、クリックされるばかりで依頼につながらなければ前々儲かりません。
それならば、今まで通りSEO対策に力を入れて、有料広告ではない検索結果の上位に表示されれば大丈夫かといえば、こちらも競争の激化により上位表示されるのが困難になっています。
結局、どちらの方法によっても、インターネットを利用して相続関連業務の集客をおこなうことは、年々難易度が高まっているのは間違いありません。
幸いにして、当事務所への相続放棄のご相談は昨年よりも多い状況なのですが、今後どうなっていくかは分かりません。検索順位も下落気味ですし、今後に向けての対策を考えていかねばならないと考えています。