ウェブサイトのSEOをする際にキーワードの選択が重要であるのは当然のことですが、実際にターゲットとするキーワードを決定するのは難しい場合も多いでしょう。
どなたかがTwitterで書かれていましたが、「相続登記 ○○市」のようなキーワードで上位表示されるようになったのに、ぜんぜんお問い合わせが来ない。そもそも、一般の方が相続登記の相談先を見つけようとする際に、相続登記というキーワードを使用するのか?というようなお話しです。
たしかに、当事務所へのお問合せでも、最近では「相続登記の相談がしたい」といわれることも増えているように感じますが、名義変更というような表現をされることも確かに多いです。
ご相談内容を伺うと、まず最初に「不動産の名義変更がしたい」といわれ、生前贈与なのか相続なのかなどと確認することで、相続登記のご相談であることが判明するわけです。
それならば、SEOのターゲットとすべきキーワードは、相続登記ではなく「名義変更」であるのかと考えると、なかなか難しいことになってきます。
たとえば、相続登記をしたい方が「名義変更 松戸市」のキーワードを使用するかといえば、それは少し違うかと。
「不動産 名義変更」、「土地 名義変更」、「名義変更 司法書士」、さらには「相続 土地 名義変更 松戸市」なんていうのもあるでしょうが、そのようなキーワードの選択が出来るような人であれば、そもそも普通に「相続登記 松戸市」とするかもしれない。
ターゲットとするキーワードを選択するために、キーワードプランナーなどのツールを使う方法もありますが、私の場合、結局はうまく使いこなせずに現在に至っています。
ただ、データなどによる根拠は存在しないとしても、お問合せの際に「名義変更」との表現を使用する方が多いということは、検索の際にもやはり「名義変更 ○○市」のようにする方が多いであろうことは推測できます。
このことについても、「あまり調べずに電話してくる人は名義変更と表現するが、ネットでいろいろ調べるような人は相続登記という言葉も知っている可能性が高いから、SEOのターゲットとしてはやはり相続登記がベストである」という結論もあり得るわけです。とにかく、キーワードの選択は難しいです。
話は変わりますが、かつては自サイトへの訪問者がどのような検索キーワードを使用したのかを、Google Analyticsにより確認することが出来ました。
下のスクリーンショット画面は当事務所ウェブサイトのデータですが、6,813のユーザーのうち、6,792については(not provided)となってしまっています。サイトのSSL化が進む前はこのデータのほとんどが見えていたので、重視すべきキーワードを容易に確認することが出来たわけです。
今でもGoogle SearchConsole から一部のデータは確認できるものの、見えるデータはかつてよりも大幅に少なくなっています。そんなわけで、キーワードの選択はデータなどを見るよりも、自分自身の想像力や経験によるのが重要だと思っている昨今です。
まとまりのないお話しになりましたが、相続登記の集客をするならば「相続登記」とのキーワードが最重要であるのは当然として、名義変更、不動産、土地、家、相続といった言葉に地名を加えたキーワードについても対策をしておくのがベストかと現時点では思っています。
たとえば、「土地 名義変更 松戸市」、「相続 名義変更 松戸市」、「不動産 名義変更 松戸」のような感じです。
当事務所では長年にわたってSEOによる集客をしてきたので、ウェブサイト経由での相続登記のご相談は、多少の増減はありつつもコンスタントに入り続けています。
そのせいもあって、「相続登記 松戸」、「相続登記 松戸市」のようなキーワードでの検索順位は確認していたものの、名義変更など直接ではないターゲット周辺のキーワードについての対策は疎かになっていました。
検索順位を確認してみても、「土地 名義変更 松戸市」で3位、「不動産 名義変更 松戸市」で4位というように、あまり強いとはいえない状況です。
そこで、最近になって「名義変更」を含めたキーワードについても少し対策をおこなってみたいと思いました。それで検索順位は上がるのか、更には相続登記のお問合せは増えるのか。何か変化があったらまたご報告するかもしれません。