高島司法書士事務所(千葉県松戸市)では複数のブログを運用しており、このブログは司法書士による日記やコラムなどを投稿するために開設したものです。メインブログ(公式ブログ)は、司法書士高島一寛のブログですので、司法書士業務等についての記事はそちらをご覧ください。
ネット集客で20年
今回の記事タイトルは「ネット集客の歴史」としましたが、ほとんどが「当司法書士事務所のネット集客の歴史」のお話になるかと思いますので、興味のある方のみお読みください。
千葉県松戸市の高島司法書士事務所(松戸駅東口徒歩1分)では、当司法書士事務所のウェブサイトやブログをご覧になってお問い合わせくださった、個人のお客様からのご依頼を中心に業務をおこなってきました。
2002年2月に司法書士事務所を新規開業するのと同時にホームページを開設し、それから20年以上の長期にわたりインターネットによる集客によって司法書士事務所を維持してきたわけです。
司法書士に限定せずどのような業種であっても、20年以上も継続してネット集客をおこない、それによって実際に事業を継続させているケースは少数だと思います。
司法書士のネット集客が解禁された時期
当司法書士事務所がホームページを開設した2002年当時は、司法書士が広告宣伝をすること自体がようやく認められるようになった時期でした。
私が開業と同時にホームページを開設する際には、ネットによる広告宣伝活動をおこなっても問題がないことを司法書士会に確認したと記憶しています。
ネットで検索してみると、「2000年に弁護士の業務広告が解禁された」というような記述が出てくるので、その流れで司法書士の広告が解禁された時期なのだと思われます。
そのため、同時期に集客のためのホームページを公開する司法書士事務所はごく僅かでしたが、まだ、インターネットで司法書士事務所を探そうと考える人などごく少数の時代だったので、最初からすぐに集客できたわけではありません。
Google以前のネット集客
2002年に開業した高島司法書士事務所(千葉県松戸市)がホームページを開設した当初、少なくとも日本においてGoogle検索は存在しませんでした。
Wikipediaの記述によれば、日本でGoogle検索が開始したのは2006年頃のようなので、当司法書士事務所開業からの4,5年はGoogleのない世界でネット集客をしていたことになります。
当時は、ネットで調べ物をしようとすればYahoo!JAPANによるのが第一の選択肢だったはずです。
現在との違いは、Yahoo!で調べることができるホームページは、人の手によりYahoo!に登録されたホームページでした。
Yahoo!が有用だと認めたサイトがカテゴリーごとに分けて登録されているわけです。経験のない方には分かりづらい話だと思いますが、ネット上にある電話帳のようなものだとお考えください。
話が古すぎて私もよく憶えていませんが、当時のネット集客では、Yahoo!やその他のサイトに登録して貰うことがその全てでした。
Yahoo!に登録されるのは、同社が有用であると判断するサイトであることが前提で、お金を払えば登録して貰えるものではないとの建前でした。
そこで、Yahoo!にお金を払うことで優先的に審査をしてもらえるというサービスもありました(たしか、Yahoo!ビジネスエキスプレスとい名称でした)。
お金を払うとYahoo!の人が見に来てくれる。そして、そのサイトが優れていると判断すると、Yahoo!が自主的に登録してくれるというわけです。
そんなYahoo!の自体が一気に終焉に向かうこととなったのは、Googleの出現によります。
SEOによる集客の時代へ
それまでのYahoo!検索とGoogleとの根本的な違いは、Yahoo!が手作業でウェブページの登録をしていたのが、Googleでは機械的に自動で行っていることです。
Googlebotと呼ばれるGoogleのウェブクローラーがネット上を自動的に巡回し、Googleの検索エンジンデータベースにインデックスしていきます。
そして、Google検索を利用すると、その膨大なデータベースから結果を返してくれるわけです。
そのような形式の検索エンジンは他にもありましたが、ほとんどが淘汰され、Googleが圧倒的な地位を占めるに至っています。
Google検索が普及してからは、ネット集客をするためには、いかにしてGoogle検索結果の上位に表示されるかの勝負となりました。
これが、SEO(Search Engine Optimization)、日本語では「検索エンジン最適化」といわれるものです。
単純な方法では、上位表示されたいキーワード(司法書士、相続登記、松戸市)などを本文中に散りばめたり、ページタイトルの前の方に置いたりというやり方です。
今では、そんな単純なやり方で順位が上げるのは難しいですが、今から10年も前には、ページタイトルを「松戸市の高島司法書士事務所」としておけば、簡単に上位に表示されたのです。
もう検索順位は上がらない
それから時を経て、今では新規に開設したウェブサイトがSEOにより上位表示されるのは困難になっています。
ウェブサイトを開設する司法書士事務所が非常に多くなったため、今から新規に司法書士事務所ホームページを開設しても、それらを上回るのが困難であるのは当然のことです。
また、近年のGoogleでは、個人の司法書士事務所によるウェブサイトよりも、企業などが運営するサイトの方が上位表示される傾向にあります。
たとえば、「司法書士 松戸市」で現在1位なのは、千葉司法書士会による会員名簿のページです(表示されているタイトルは「松戸支部 – 会員名簿 | 千葉司法書士会」)。
たしかに、松戸市にある司法書士事務所を一覧形式で見るにはこのページがベストでしょうが、どの司法書士事務所を選ぼうかと考えている人には役に立ちません。
また、「司法書士 松戸市」の2位は、「松戸市のおすすめ司法書士○○社を徹底比較」とのタイトルのページです。
こちらは企業が運営する司法書士事務所検索サイトですが、特別に優れた司法書士事務所をリストアップしているわけではなく、松戸市内の司法書士事務所が適当に並べられているだけです。
こういうサイトが2位になってしまうというのは、現時点でのGoogle検索の限界を露呈しているといえます。つまり、企業が物量を注いでSEO対策をすれば、Googlebotなどちょろいし、簡単にだませるということです。
そのような現状にあって、個人の運営による司法書士事務所サイトが、「司法書士 松戸市」などのキーワードで1位になるのは非常に困難です。
サイトへのアクセスは、「司法書士 松戸市」のような分かりやすいキーワードによるのばかりではないので、1位になれないからといってSEOによる集客が不可能ということではありません。
それでも、検索順位の下の方に埋もれてしまうのでは、SEOによる集客はやはり困難になっているはずです。
現在のネット集客
話は少し変わりますが、現在では検索順位の1位になったからといって、ただちに集客に成功するとは限りません。
Google検索結果の最初の方には、Googleビジネスプロフィール、Google広告などが表示されることも多いので、検索1位であっても表示されるのはページ中盤だったりするからです。
よって、SEO対策だけでなく手っ取り早く集客をしようとするならば、Google広告などのリスティング広告の利用も検討すべきかもしれません。リスティング広告はうまく運用しないと、広告費ばかりかかって、ぜんぜん集客できないという可能性も高そうですが。
他にも、司法書士の中にはYouTube、Instagram、TikTok、facebook、X(旧Twitter)などを活用している人もいるようです。若者はGoogleではなくInstagramやYouTubeなどで調べ物をするから、そちらへの対策が有効であるというわけです。
ただ、少し前に話題になった調査結果では、やはり現在の若者もGoogleを使う人が圧倒的となっていました。色々試すことも必要だとは思いますが、個人的には、司法書士が動画を配信して集客するなんてのは非常に難易度が高いように感じます。
司法書士松戸市で1位を奪還するまで
さて、現在は「司法書士 松戸市」で5位にまで下落している当事務所ウェブサイトも、かつては絶対的な1位を長らく維持していました。
5位に下落した現在であっても、(ほぼ)毎日多数のお問い合わせは入っているので、すぐに焦る必要はないとしても、このままの状況は好ましくありません。
そこで、できることを少しでもやってみようと思い、その一環としてこのブログも新規開設したわけです。
最後に、現在の「司法書士 松戸市」の10位までを確認しておきます。なお、松戸市の高島司法書士事務所によるページについては、事務所名などが分かる部分などは○に置き換えています。
1 松戸支部 – 会員名簿 | 千葉司法書士会
2 松戸市のおすすめ司法書士○○社を徹底比較
3 松戸市で司法書士をお探しなら ○○○○○○司法書士事務所
4 千葉県 松戸市の遺産相続に強い司法書士事務所 ○○件
5 司法書士 松戸市 | 松戸駅1分の高島司法書士事務所
6 司法書士法人 ○○事務所|松戸・柏・流山・野田の司法書士 …
7 千葉県松戸市の司法書士事務所一覧
8 松戸市・松戸駅西口の○○○○総合司法書士事務所 登記の …
9 松戸市の高島司法書士事務所(松戸駅徒歩1分)
10 松戸駅東口徒歩○分○○・・○○司法書士事務所
現在、当事務所ウェブサイトは5位と9位です。ちょっと簡単に上がるとは思えませんが、SEOによる集客の時代がいつまで続くかも分かりませんし、今が最後のチャレンジのつもりで頑張ってみたいと思っています。
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