老後問題という場合、多くの方にとって最も気になるのは老後のお金問題でしょう。老後2,000万円問題が大きな話題になったのは記憶に新しいところです。
自営業者である司法書士の場合には、何歳になるまで仕事を続けていくかという問題もありますから、老後資金としてどのくらい必要かは人によって異なるでしょう。
それこそ生涯現役で司法書士を続けるならば、老後資金としての蓄えは必要ないともいえます。
ただし、技術進化などのスピードが速くなり続けるこれからの社会において、たとえば、現在53歳の私が20年後も現役で司法書士を続けているのは難しいだろうと考えています。
経営者として続けることは可能だとしても、全ての司法書士業務を自分自身でこなすのは無理だろうということです。
そもそもの話として、仕事ができるかという以前の問題として、私自身は70歳になるまで司法書士を続けるつもりはありませんが。
話がだいぶ逸れましたが、時期が来たら引退して、残りの人生を悠々自適に暮らしていきたいと考えるなら、老後資金の蓄えは当然必要となります。
自営業者の場合、基本は国民年金だけですから、それ以外の方法により老後資金の確保をしていかねばなりません。
私の場合、司法書士年金基金に加入しています。自営業・フリーランスなどの国民年金の第一号被保険者の方々が加入できる国民年金基金と同様のものです。
現在では、iDeCoがあるので、国民年金基金(司法書士年金金)よりiDeCoに加入する人の方が多いのかもしれませんが、私は両方をあわせて加入限度額(68,000円)になるように調整しています。
どちらが良いのかは分かりませんが、国民年金基金(司法書士年金金)により毎月決まった額の年金が受給できるのは、気持ち的に安心が得られるように思います。
あとは退職金がない代わりに、小規模企業共済は長年にわたり上限の掛金を納付しています。65歳くらいまで小規模企業共済を掛け続ければ、国民年金基金、iDecoとあわせて老後問題は問題なくクリアできるはず。
さらにはNISAも上限が上がって使いやすくなりますから、これらを組み合わせれば、あとは司法書士業務に励めば十分なのであり、他の投資などを考える必要はないかと。
もちろん、このような積立では一気にお金が貯まることはありませんから、20年とか30年という長期の継続が重要です。
結局、司法書士を長期間続けることができ、その期間中に少しずつでも積立をしていければ大丈夫かなという、当たり前のお話しなのですけど。
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